googleイメージ検索で初音ミクがまったく出てこない件について

少し出遅れ、もう収束した感があるがgoogleイメージ検索で初音ミクがまったく出てこない件について

2ch界隈だとやれTBSや電通の陰謀だと言われているがどうも納得できない。
アンカテさんが指摘しているとおり、Google初音ミクの検索結果をいじるメリットがわからない。
少なくとも今回の騒動のおかげでGoogleの検索の正確性のイメージはひどく傷つけられたことは間違いない。
ニコニコ動画を見るネットのヘビーユーザー達にそのようなイメージを持たれて、
googleのイメージ検索っておかしいと思われる事によるイメージダウンによる被害は数千万円以上に上ると思う。
TBSや電通Googleに払うであろう端金では十分なベネフィットがでないと思われる。

さっき検索してみたが、まだ初音ミクの画像は出てこなかった。
これだけ騒動になったんだからせめて公式画像だけでも上位に来るように検索システムを改善しなければ何が裏があると思われても仕方がないと思う。
この状況でもまだ変化が見られないと言うことは邪推の一つでもしたくなる。

私が考えるに初音ミクのイメージ検索の操作はTBSでも電通でもなくGoogle自身の判断だったと思う。
始めGoogleがミクをハバにするメリットがわからなかったが、あることに思いついた。
ニコニコ動画の繁栄は赤字と著作権違反に苦しみながらGoogleが持つYouTubeにとっての最大の敵である。
今年に入って動画投稿サイトと言えばニコニコ動画になったが去年まではYouTubeが圧倒的だった。
YouTubeはナローバンドな本国よりも、ブロードバンドが普及した日本でヒットした。
Yahoo Japanが強いため、なかなか日本ではシェアが取れないGoogleが日本進出のための足がかりとなったYoutubeであったが、あっという間にニコニコ動画に利用時間で追い抜かれてしまった。
YouTubeとGoogleVideoを通じて動画の世界も牛耳ろうとたくらんでいたGoogleが思わぬ肩すかしを食らった形となる。
スパイラルが回り出したときのWeb2.0の強さと恐ろしさはよくわかっているGoogleWeb2.0的なクリエイティングのスパイラルが起こっているニコニコ動画を目の敵にするというのなら筋も通る。
そして、GoogleyouTubeで出す赤字は月6000万円と言われている。
これだけの金がパアになる可能性があるのだ。
そりゃあニコニコを潰したいと思うようにもなるだろう。
というわけで自分は陰謀論ではなく、Google自身の思惑により検索結果がフィルタリングされていると推測する。

では他のサーチエンジンでも全然表示されないことははどうかといわれるとこちらは簡単。
「金」で片づく。
他の企業はあくまでも営利で検索エンジンを行っている。金を払えばフィルタリングすることだって考えられる。
あくまで世界中の情報を誰でも手にはいるようにするという目標を掲げているGoogleサーチエンジンの検索結果に手を加えたことが問題なのである。
現にGoogleともう一つの金満IT企業であるMicrosoftの検索結果には初音ミクは表示される。
たぶんMicrosoftサーチエンジンのフィルタリングは他の検索エンジンのフィルタリングより高くて払いきれなかったのだろう。
海外のYahooでも画像が表示されることもこれで説明できる。
ただ、それだけの金を払った人間が誰なのかはわからない。TBSや電通というのもありだと思うが、初音ミクを快く思わない人間はそれだけじゃないと思う。たぶんもっと多くの従来型メディアが共同で払ったんだと思う。

というわけで私の結論としては、GoogleYouTubeを守るという自分のメリットのために、それ以外の企業は金で初音ミクにフィルターをかけたと推測する。